2007年10月18日

種子取祭 (たねとりさい)

竹富島の種子取(国指定重要無形民俗文化財)
  10月23日(火)〜24日(水)
竹富島:竹富町 竹富島世持御嶽
問合せ:竹富町観光協会 0980-82-5445


種子取は稲の種を蒔く前に保存してあるところから取ってくる農耕行事で、奄美諸島から八重山まで各地にあるが、祭事として規模が大きくて有名なのはやはり竹富島の種子取祭である。

 竹富島の種子取祭(たなどぅい)は旧暦の九月か十月の甲申(きのえさる)の日から始まる。しかしその五十日前に行われる土祭という農地清めの儀式を始まりと考えることもできる。祭の初日は芸能の配役などが決められ、その翌日から島の人々はそれぞれに出演する狂言(キョンギン)や踊りの練習に励む。本格的な祭事は七日目と八日目ならびにその間の夜に行われる。

 七日目の朝早く、長老たちによって「弥勒(みるく)起こし」の儀式が行われ、続いて世持御嶽(よもちオン)の舞台の上でのカンタイの儀式、集落の責任者の家をおとなう参詣などが続いた後、午前十時ごろから世持御嶽の庭で「巻き歌」が歌われ、それに続いて「庭の芸能」の奉納が始まる。八番ほどからなる「庭の芸能」の後、特設の舞台の上で「舞台の芸能」が終日行われる。この日の芸能の主たる担い手は玻座間(はざま)村の住民である。

 基本的には種まきを機に豊作を神々に願う行事だが、そのために神に奉納される芸能の数と種類と完成度がすごい。人はこれほどのエネルギーを祭事に投入してきたのかと、まずその点に感動する。人口わずか二百数十人の島が、島外からの応援もあるとはいえ、二日にわたって無慮数十番の芸能を、それも相当に高度に、演ずるのだ。その内容は狂言と呼ばれる芝居の類と踊りに大別される。狂言は農事の起源を扱うものから、歌舞伎を手本に沖縄本島で発達した組踊りまでさまざま。踊りの方もこれまた無数にある。

 一日目の芸能が終わると、神前でのイバン(九年母の葉)カミの儀式を経て、人々は夜を徹して村の家々を一軒ずつ回るユークイ(世乞い、幸福祈願)を始める。訪れた先の家ではタコとニンニクの和え物と泡盛が振舞われる。二日目の芸能はほぼ似たような展開だが、この日はもっぱら仲筋(なかすじ)村の人々が行う。
「オキナワカルチャーアーカイブ」より
http://www.culture-archive.city.naha.okinawa.jp/index_doc006.html



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